- 1番論

2007/08/22/Wed.1番論

1番が好きな T です。こんばんは。

自分が 1番になることにはあまり興味はないが (というか能力的に無理)、だからといって 1番の価値を貶める考えには全く賛同できない。1番は尊い。1番をケナす奴はバカじゃないかとすら思う。

以前にも書いたが、10人中 1位になるのと、100人中 10位以内に入るのとでは、その難易度は全く異なる。この違いを知っているかどうかはとても重要だ。今日は高校野球の決勝だったが、たまに「両方のチームを優勝させてあげたい」という奴がいる。アホか。優勝校を決めないのなら、40℃になんなんとする炎天下で大会を開催する意味がない。球児もガックリだろう。トーナメントの機能はただ 1つ、勝利者の決定である。その頂点に魅力ある栄誉があるから、競技者はトーナメントに参加する。

そもそも、「優勝させてあげたい」っていうエラそうな発言をするお前は何様? こういう人間は人生でロクな勝負をしたことがないのだろう。不愉快極まりない。

1番になった人間が抱える最大の困難は、「1番であり続けること」だろう。この難事を成し遂げる人間を天才という。以前から思っていたのだが、イチロー、羽生善治、武豊がスゴいのは、野球や将棋や競馬に興味のない人からも「天才」と認められていることである。冷静に考えて、これはトンデモないことですよ。彼らは一定の期間「1番であり続けた」。理由はそれに尽きると私は思う。

1番にならなくても良い、と私も思う。でも、1番のスゴさを理解できるくらいにはなりたい。