- Cell Sorting

2006/04/21/Fri.Cell Sorting

散髪に行きたい T です。こんばんは。

研究日記

大学 - 病院 - 大学と渡り歩いて仕事。ハッキリいって、とても効率が良いとはいえない。もっとも、今は大学に出入りし始めたばかりなので、「とりあえず小まめに顔を出して環境に慣れる・人間関係を築く」というのも「仕事」だといえなくはない。直接的には研究と関係はないが、研究だけが俺の仕事でもないわけで、このへんが給料を貰う難しさでもある。特に理学部出身の俺から見れば、医学部とは非常に特殊な所であって、様々な事柄に対する認識の違いに眩暈を覚えることも多い。とはいえ、部外者は俺の方であり、選択肢は慣れるか辞めるかしかない。

なんてことを書くと、いかにもストレスフルのようだが、別にそういうわけではない。普通の人が普通に仕事をする上で感じるストレスはあるけれど、そんなことは当然であってね。負荷をかけないと筋力は増強しない。もやしのような人生を送るつもりもないし。何書いてんのかわかんないけど。

大学で初めて細胞の sorting を行う。病院の機械だと、flow cytometry 解析はできるが、sorting はできない。こういう実験上の限界があるため、2つの職場を行き来しなければならないわけだ。今日は病院の細胞を大学に持って行った。それにしても、培養細胞を納めたアイスボックスを抱えて電車に乗るという行為は、どう考えても怪しい。怪し過ぎる。ところで、ウイルス感染させた細胞を研究室の外に出したら犯罪になる。つまり、sorting したい細胞にはウイルス以外の方法で遺伝子を導入せざるを得ないわけだが、これまた苦しい制約である。

Sorting マシンを病院でも買ってくれないかな、と思ったが、数千万円もかかるらしい。無理だろうな。