- 最近のあれこれ

2012/05/01/Tue.最近のあれこれ

「本が多いと部屋が埃っぽくなる」とよく言われる。何となく納得しているのは、実際に埃っぽいからである。しかしよく考えれば不思議である。本があるとなぜ埃が増えるのか。まさか本の一部が徐々に崩壊し、それが埃となっているからではあるまい。

デュシエンヌ型筋ジストロフィーについて少し勉強している。このような遺伝病の話を読むと本当に辛くなる。私が仕事をしている循環器領域の疾患は、基本的に老人のものである。その原因も生活習慣病——厳しくいうなら単なる不摂生——、あるいは老化に伴う不可避的な現象であり、自分が若いこともあって、憂鬱な気分になることはない。もちろん先天性の心疾患も存在するが、これは小児科の担当であり、病因も遺伝学的・発生学的なものが多いので、研究でもほとんど触れる機会がない。そのことを幸いにあまり考えないようにしているのだが、果たしてそれで良いのか。医療従事者ではない生物学徒の俺は、医学研究を行うにあたって現実に存在する病気や患者のことをどう考えるべきかなのか……、いまだ答えはない。

私が歴史について述べる際、やたらと織田信長を例に出すのは、彼が好きだからというわけではなく、信長ならわかりやすかろうという配慮からである。それでは、いわゆる三英傑で最も好きなのは誰かと問われると難しい。歴史的ボリュームでいえば圧倒的に家康だが、一番魅力を覚えるのは秀吉かもしれない。信長はよくわからん。あれ?