- 夢の中

2010/04/18/Sun.夢の中

愛犬シロと散歩する夢を見た。しばし寝床に留まり、甘い甘い想い出をボリボリと貪りながら涙を零す。シロが逝ってからもう四年にもなる。かつて実家での生活がそうであったように、この布団から抜け出したら手早く着替え、シロの首輪にロープを繋いで散歩に行くのだ。その願いが叶わぬものであればあるほど欲求はいや増し、今この街でシロと散歩するならば、などと妄想を繰り返している内に日が暮れた。

シロに会いたいなあ。

最近の夢に出てくるのは、過去の事柄か、そうでなければ妙に現実的なものばかりである。「やったぜヒャッホー!」といった夢のある夢、幻想的な夢のような夢には久しく出会っていない。

過去の夢、あるいは現実的な夢ばかりを見ているとどうなるか。夢と現実の区別が付かなくなる。

先日の夢もひどいものだった。知り合いの女性から「離婚しました」というメールを受信した。これは大変である。話題や接する態度に気を遣わねばならぬという意味で、こちらが大変なのだ。そもそも、仕事関係の人間に、結婚ならともかく離婚の報告をするのは一般的な慣習なのだろうか。よくわからぬ。女性は姓の問題があるから、あらかじめ本人から周知する方が良かったりするのか。とにかく、虎の尾を踏まぬよう、もう一度よく読んで内容を把握しておこう。などと考えながらコンピュータを起動する。しかし離婚メールが見当たらない。夢だから当然である。しかしそれがなかなかわからない。

わかったから良いようなものの、ひょっとしたら、まだ醒めていない夢が他にもあるかもしれない。

シロに会いたいなあ。