- Arsene Lupin

2010/01/18/Mon.Arsene Lupin

ホームズよりルパンが好きな T です。こんばんは。

読書日記

年末年始に読破した本は以下の通り。

ルパン

ポプラ社から南洋一郎先生の「怪盗ルパン全集」が文庫化されていたので、『奇巌城』『怪盗紳士』『8・1・3の謎』『古塔の地下牢』を購入。このシリーズは我が読書人生の原体験である。幻滅したくないので、今から読み返すことはないだろうが、大事に保存するつもりだ。

「原作 ルブラン 南洋一郎 文」という表記からもわかる通り、このシリーズは南先生による翻案ものであり、モーリス・ルブランの翻訳ではない。したがってリンク先の記述は俺の勘違いであり、ここに訂正しておく。

南先生による「ルパン」の印象は強烈であり、……今この瞬間に気付いて愕然としているのだが……、俺はルブランの作品を全く読んでいない……。

同じポプラ社から出ていた「名探偵ホームズ」については、後に新潮文庫で延原謙によるコナン・ドイルの翻訳を読んだ。「少年探偵」シリーズの乱歩も、創元推理文庫の全集でいわゆる「大人の乱歩」を楽しんだ。しかしルブランに限っては原作を読んでいないのである。何てことだ。「読んだ」と思ったまま生きていたのだ。何故こんな思い込みをしていたのか。うおお。俺のルパン人生は何だったのか。あれだけ好きだったルパン、尊敬していたルパン、憧れていたルパン、なりたいとすら思ったルパン! しかし俺が知っているのはパチモンだけなのだ。

今からでも翻訳を読むべきなのか。いや、でもなあ。今さら俺のルパンを (原作によって!) 破壊されたくないしなあ。ああ、イヤなことに気付いちまったなあ。