学生の頃は徹夜でゲームに興じていた T です。こんばんは。
サンドウィッチ伯は、無類のトランプのクリベッジ好きで、食事にかける時間も惜しむ程だった。そこで、ゲームの合間に片手で食事が取れるよう、パンに具を挟んだものを用意させていたことから、いつしかこれがサンドイッチと呼ばれるようになった。
よく知られた逸話である。いうなればサンドウィッチは、現代のネットゲーム廃人がペットボトルに排尿するがごとき行為と同一の思想から生まれた食物であるともいえよう。尾篭なことである。
一部の人間がゲームに賭ける情熱は、古今東西変わらぬものらしい。ただ、サンドウィッチは他の人間が食べても美味い (= 多くの人間にメリットがある) ので今日に残った。極言するなら、将来、多数の人間が厠へ行く時間も惜しいほどに働かなければならなくなった場合、ペットボトルへの排尿も珍しくない習慣として世に根付く可能性があるということだ。さすがにそれはない。というのは簡単だが、風俗を予測するほど難しいこともない。
あくまで想像ではあるが、伯爵ともあろう者がゲームの合間に手掴みでサンドウィッチを頬張るという行為は、当時としてはなかなかに下品な風景ではなかったろうか。その点、室内でペットボトルに排尿する行為とどれほどの違いがあろうか。
今日の悪習に眉を顰めるのは簡単だが、それだけでは老人と同じであるような気もする。