- ロシアのプーさん

2009/05/15/Fri.ロシアのプーさん

今週は再び花粉症に苦しめられた T です。こんばんは。

研究日記

5 月 13 日 (水)。特任助教と 2 人で呑みに行く。これまでのこと、これからのことについてざっくばらんに話し合う。随分と呑んだ。日付が変わってからタクシーで帰宅。

5 月 14 日 (木)。ボス、特任助教、新テクニシャン嬢、ポスドク氏、秘書女史と会食。和やかな雰囲気で雑談。特任助教とタクシーで帰宅。

5 月 15 日 (金)。まだまだ完璧に work せぬ実験が多い。場所を変え、試薬を変え、機械を変えたのだから仕方ないことだが、やはり苛立つ。助教の O 先生が、留学待ちの研究生 (MD, PhD) を連れて来訪。俺も共同研究の相談を陪聴する。ラボの環境がなかなか落ち着かぬ。ポスドク氏と蕎麦屋へ。帰宅したら 2 本目の論文の proof が届いていた。

「競争の激しい研究」というのは、裏を返せば「俺がやらなくても誰かが行う研究」でもある。理想をいえば、基礎研究は競争するものではなく独走 (= 独創) するべきものだ。

「資金が得られる研究」というのは、裏を返せば「既存の価値観で判断できる内容の研究」でもある。理想をいえば、基礎研究は社会的な価値判断から超越しているべきだ。

しかし、だからといって今すぐ競争や集金から離脱できるものでもない。リタイアできるのは勝利した者だけである。勝利なきリタイアは単なる敗北に過ぎぬ。

「出世に興味がない」という人が研究者には多いが、そういう人間が本当にやりたいことは、出世しないとできないことが多い。

どう考えても不毛です。本当にありがとうございました。

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