- The Best Choice

2008/06/09/Mon.The Best Choice

Best より better より enough であることが重要なんじゃないかと思わないでもない T です。こんばんは。

2乗のことを「平方」といい、3乗のことを「立方」という。「立方体」という言葉はあるが、しかし「平方形」とは言わない。「正方形」という。こういうことが、いつも気になる。独りで気にしている。

読書日記

文庫版が出ていたので、昨夜は井沢元彦『逆説の日本史 12 近世暁光編 天下泰平と家康の謎』を再読していた。単行本を読んだときの感想はリンク先を参照。

文庫版を購入したから単行本が不要になった。基本的に書物は売らない俺だが、コレクターではないので同じ内容の本を手元に置いておく習慣はない。京都に来てから、周囲に本を読む (ことを広言している) 人間がいないので、いつも引き取り手に困っている。

読書について、他人と語る機会は稀である。俺だけだろうか。研究室や職場で本の話をした記憶なんてほとんどない。逆にいえば、俺が知らないだけで、身近にも読書家がいるかもしれないけれど、やっぱり見ただけではわからない。

一方、ネットでは盛んに本のことが語られている。「語られている」と書いたけど、本当は日記や掲示板のコメントとして「書かれている」わけであって、要するに「本の話題」と「文章を書くこと」の親和性が高いということなんだろうな。

研究日記

ラボのセミナーで発表。動物実験の解析データを紹介した。

現象についてのイメージは掴めてきたように思う。病態が悪くなればこの遺伝子の発現はこう変わる、このような処理をすれば病態はこう変化する、などなど。メカニズムはまだよくわからない。現象論を突き詰めて記載的な理解を深めるか、あるいは機序の解明を目指して標的を探索するか。なかなか難しい。両方できれば最高だが、金銭も人力も限られている。

「ベストな選択」は判断するレベルによって異なってくる。極端な話、「人生を研究に費やすのがベストなの?」という問い掛けすら考え得る。極論に過ぎるが、あながち冗談ではないから笑えない。