- 兄語り

2008/04/22/Tue.兄語り

3人兄弟の長子である T です。こんばんは。

兄だからといってエラいわけでも何でもないが、色々と思うことはある。まァそれは弟や妹も同じだろうけれど。

研究日記

ボスとディスカッション。先週の予備実験の結果などを報告。少なくともネガティブなデータではなかったから、やってみるかということで GO サインが出た。施設への動物搬入日や、業者の都合もあるから、実際にスタートするのは GW 後になるだろう。

先日から、研究員嬢もボスと直接ディスカッションするようになった。研究員嬢とボスとの間には助教の先生がいるので、彼女がボスの部屋へ呼ばれてデータの説明を求められることはこれまでなかった。ところで、研究員嬢は説明に詰まるとすぐに助教の先生や俺の方に視線をやり、ヘルプを求めるという悪癖がある。彼女自身に恐らく自覚はないだろうが、この無意識の甘えのせいで、彼女の研究に関するディスカッションはいつも彼女の頭上で交わされる。

「悪癖」と書いたのは、それが彼女の望む状態とは違う光景を現出するからだ。研究員嬢はどうも「自分は認められていない」という想いがあるらしく、いつもしゃかりきになって実験をしているが、肝心のプレゼンテーションが「う〜ん」「エヘヘ☆」の連発なので話にならない。これには、彼女が充分以上に美人であること、そして妹として生まれ育ったことが良くも悪くも関係していると俺は確信している (例えば俺が「エヘヘ☆」と笑っても気持ち悪いだけなので誰も望まないし俺もやらない)。まァどうでも良いのだが。得だよなあ、と思うことはある。男の長子として生まれた俺は、このような人種を羨ましく思い、自分の妹を想起したりなどする。

もちろん長子 (特に長男) には長子としての受益があったわけで、どちらが良いとか悪いとかいう話ではない。ただ、兄弟姉妹というパラメータがその人の人格に与える影響については、以前から興味がある。三つ子の魂百までとはよく言ったものだ。

あと、あくまで個人的な観察を通しての感想だが、研究者には長男が多いと思う。