- 100 km という距離は 24時間で歩ける

2007/06/11/Mon.100 km という距離は 24時間で歩ける

元陸上部の T です。こんばんは。

24時間テレビの 100 km マラソンが話題になるたびに思うことがある。実は、100 km という距離は 24時間で歩くことができる。

私が所属していたボーイスカウトには「100 km ハイク」という行事があった。これがまさに、24時間で 100 km を歩こう、という企画なのである。準備も運営も大変なので、そうそう開催されるわけではないが、それでも私は 3回ほど参加した。結論からいうと、平均的な体力と根性がある男子中学生であれば、24時間で 100 km を歩き切ることができる。「24時間で 100 km」という条件を満たすだけなら、走る必要はどこにもない。

走り続ける、という運動は非常に負担である。高校生の頃の私は陸上部で長距離種目をやっていた。ハーフマラソンにも 2回ほど参加したが、連続して 20 km も走ると、次の日には身体がボロボロになる。練習では毎日 10〜15 km くらい走るのだが、それは例えば 3 km を 4本とか、1 km を 10本とか、そういう形である。駅伝の季節にはもっと長い距離を走っていたが、それでも 1回に走る距離の上限は 15 km 程度であった。逆にいえば、高校生が毎日これくらい練習をしても、20 km でヘバってしまうということでもある (走る速さの問題とかもあるけど)。100 km を走り続けるというのは、実に大変なことなのだ。

だからこそ、人によっては 100 km マラソンに感動するのかもしれないが、やっぱり私には愚行にしか見えない。100 km を 24時間で完走する (あるいは完走に至らない) ということは、どこかで歩行以下の速度になっていることを意味する。そういう状態になったとき、普通、マラソンが成立しているとはいわない。