- TUNEL

2006/10/27/Fri.TUNEL

職場では「何でも屋」を自認している T です。こんばんは。

Web 日記

JavaScript で、ヌルヌルと動くアンカーを作る。昨夜に書き上げたのだが、深刻な不具合 (永遠にスクロールし続ける) があったので、急いで直す。JavaScript の何がウザいって、ブラウザ毎に挙動が異なる点が死ぬほど面倒臭い。発狂しそうになったので、bytefx というライブラリを導入する。プログラミングは下手であっても自作、がこれまでのモットーだったが、クロス・ブラウザに関してはその意志を放棄した。ただの作業にしては、費やす時間が膨大に過ぎる。

Safari 2、Firefox 2、Opera 9 で確認している。IE で動くかは未検証。「Abbreviations Dictionary」などのアンカーがヌルヌルッと動けば成功である。機会があれば中身について書く。

研究日記

病院 → 大学。

大学では細胞の sorting。その後でテクニシャン嬢と TUNEL 染色。TUNEL は TdT-mediated dUTP-biotin nick-end labeling の頭文字である。というマメ知識を書いておくと、後で検索で引っかかるようになるのだ。ジャンプして来た人が落胆しないように、少し TUNEL 染色の話を書く。

いきなり余談だが、TUNEL は「タネル」という発音が市民権を得ている。俺は最初、「チューネル」と発音して恥ずかしい思いをした。

細胞が死ぬと、核内の DNA はズタズタに切断される。その DNA 断片の末端を標識することで、細胞集団から死細胞だけを視覚化することができる。これが TUNEL の簡単な原理である。mRNA の標識と同じで、in situ の実験である。またもや余談だが、in situ は「イン・サイチュー」という発現が市民権を得ている。俺は最初、「イン・シチュー」と発音して恥ずかしい思いをした。もっとも、「イン・シチュー」と読む人は少なからずいる。また、in situ と斜体ではなく、in situ と普通に書くことも多い。近頃はイタリックの方が少数派のようだが、俺はイタリックで書くことにしている。斜体にするのはそれがラテン語だからで、生物の学名をイタリックにするのと同じ理由である。学名は必ずイタリックである。ちなみに遺伝子名もイタリックだ。

In situ の実験は難度が高いくせに結果は曖昧に終わったりするので腹が立つ。前回は微妙な結果だった。今回はプロトコルを変えてみたら綺麗な染色像が得られた。というか、顕微鏡のセッティングを変えたら劇的に見やすくなった。もしかしたらと、前回のサンプルを再度検鏡してみたら、ちゃんと染まっているではないか。顕微鏡の問題か。アホくさ。

実験の合間にスライドを作成する。異様に作業がはかどる。雑用がないからだ。大学では客分的な身分なので、自分の実験だけをしていれば良い。あれもこれもと気を回したり、気を回す前から仕事を押し付けられる病院とは大違いだ。とはいえ、それで給料を貰っているわけで、これは愚痴ではない。