- 忙しい日本の私

2006/09/25/Mon.忙しい日本の私

出会い系をやるヒマもない T です。こんばんは。

忙しい貴方にこそ出会い系

「忙しい貴方にこそ出会い系」という、なかなかに斬新なコピーの迷惑メールが届いて、いささか感心した。これまでのメールのキャッチは、「すぐに見付かる」「すぐにヤレる」であり、恋愛弱者の欲望をストレートに射貫くことに力点が置かれていた。だから出会い系サイトという場所では、恋愛弱者が離合集散しているのだろう、というイメージが強い。出会い系サイトを舞台にした犯罪で問題なのは、出会い系サイト自身ではなく、そこに集まる人間の質ではないか。コミュニケーション能力の低い人間が、突然、恋愛などという「濃ゆい」リレーションにハマるのだから、テンパるのも当然だ。

などと、わざと偏見がかった書き方をしている。これは、「忙しい貴方にこそ出会い系」というキャッチの技術を説明する前提として書いているので、誤解なきよう。

さて、「忙しい貴方にこそ出会い系」を読んだ「忙しい私」はどう思うだろう。自発的に「忙しい私」は大抵の場合、自信家である (「多忙論」)。「忙しい私」はその忙しさゆえに、コミュニケーション能力にも長けているだろう。そして彼に、先に述べたような偏見があったとしよう。彼はこう思う。「俺に出会いがないのは忙しいからに過ぎないのだが」「その忙しい (= 優秀な) 俺が」「恋愛弱者の中に入れば」「入れ食いではないのか」。

もちろん、想像である。何の想像かというと、このメールを書いた人間の心理である。メールの作者は、恐らく「忙しい貴方」の心理をこのように想像しているはずであり、それが俺の考えとよく一致するので親近感を持った、という話である。ややこしいな。

迷惑メールは結構好きで、よく読んでいる。過去にも「法螺とオーダー」「スパムメールの楽しみ方」などを書いている。技術の進歩の速度は欲望の強度に比例する。迷惑メールの、これからの進化に大いに期待したい。

研究日記

大学 → 病院 (夜セミナー) → 大学。勘弁して。

というくらいなら、日記など書かずにさっさと寝ろ、という話。研究が好きとかいう以前に、働くことが好きでないと勤まらんな。どの仕事も同じなんだろうけれど。

日本人が勤勉なのは、文化的 (環境要因的) なのか、それとも自然選択の結果 (遺伝的) なのか。働きバチには女王蜂と異なる遺伝子が発現していて、確か jap-1 という名前だった。というのはもちろん冗談である。

研究員嬢と共に microRNA の定量を努力しているが、本当に難しい。定性的にはしっかりしたデータが出るのだが、定量化するとエラー・バーが大き過ぎて話にならない。ようやくボスもその難しさを理解してくれ始めたようで、とりあえず定性的なデータで構わんから、別の方面から証拠を拾っていこう、という方針になった。バンドの濃い薄いなら比較的簡単に出せる。

ラーメンを食って帰宅。ラーメン屋では瓶ビールを手酌で呑む。缶ビールを空けるのと違い、「お疲れ、俺」という感じが強く、結構好きだ。