- 美人考 童話と風説

2006/09/02/Sat.美人考 童話と風説

どうも最近は仕事の話が多くてイカンと思っている T です。こんばんは。

『不実な美女か貞淑な醜女か』という本がしばらく前から本屋に並んでいる。タイトルからは想像できないのだが、実は同時通訳の現場を描いた書物なのだという。まあ、そんなことはどうでも良い。

不貞と貞淑、美女と醜女

以下、少々意地の悪い書き方をする。

「不貞な美女か貞淑な醜女、どちらが良いか?」という質問をされた諸兄は大勢いるんじゃないかと思う。俺はこういう質問が大嫌いである。カチンとくるのだ。最初から選択肢が限定されているのが気に食わない。バカにしてるのか、と思う。こんなところで怒ってもしょうがないが。

ちなみに、上記の質問に自由回答するならば、「どっちも良くない」が俺の答えである。そもそも「不貞な美女」と「貞淑な醜女」は選択肢として等価ではない。美女は不貞であることも貞淑であることも選択できるが、醜女は不貞になろうと思っても相手がいないから貞淑であらざるを得ない。醜女による美女への攻撃は、このように巧妙な形を取ることが多い。いわく、「美人は 3日見たら飽きる」「美人は性格が悪い」などなど。ほとんど言いがかりである。美人の性格が悪かったとしても、それで醜女の性格が良くなるわけではなかろうに。

「シンデレラ」などの童話に見られる継子と、継母・連れ子の描写において、心美しい継子が容姿端麗であるのに対し、継母とその連れ子が常に意地悪な醜女であることは一考の価値がある。これら子供向けの絵本においては、性格と顔面の歪曲が必ず連動している。ミス・コンテストを批判するくらいなら、まずはこのような反動的童話を焚書にするべきではないか。

女性権の運動において、あまり美人を迫害しない方が良い。さもなければ、シンデレラが実話になってしまうぞ。

研究日記

終日病院。

軽く実験。土曜は大抵ラクなのである。日曜の方が、来週からの準備だとかで忙しい。それを土日の 2日間で均等に分ければ良さそうなものだが、なかなか上手くいかないものである。来週は韓国の学会に行く予定があるので、明日やらねばならぬ準備はいつも以上となる。……やっぱり今日はもう少し働くべきだったか。