- 新培養室の立ち上げを立ち上げる

2006/08/10/Thu.新培養室の立ち上げを立ち上げる

今週はほとんど実験ができなかった T です。こんばんは。

Web 日記

検索ノイズの大きさが問題になっている。我がサイトも、あらゆる検索ワードで引っ掛かる。毎日、たくさんの人がサーチ・エンジンから飛んでくる。それはそれで結構なのだが、あまり関係のないページがヒットしていると、こちらとしては申し訳なく思う。

情報発信が容易になり、それが過多の領域にまで発展すると、一昔前とは違って、むしろ「不要な情報は隠す」ということが重要になってくる。不要にも様々なレベルがある。例えば、我がサイトの全ページ左側には、新着情報が表示されている。定期的に閲覧してくれる人には何らかの役に立っていると思われ、その意味では決して「不要」ではない。しかし、この左サイドの情報が検索で引っかかるのは、明らかに「不要」である。『ガリア戦記』の書評を書けば、サイエンスのページにも写真のページにも、「ガリア戦記」の文字列が躍り出る。これはノイズだろう。

ということで、人間の目・ロボットの目に映る情報を任意に選択できるような仕組みを試みた。技術的な側面は気が向いたら書くことにするが、テクニカルなことよりも意識の方が大切だろう。

原作がないとダメなのかね

週間少年マガジンで、『巨人の星』の花形満を主人公にした連載が開始。初回を読んでみたが、何だ、あの花形は。ただのさわやか少年ではないか。つまらん。

以前から読みたいと思っていた『のだめカンタービレ』がドラマ化。どうせ見ないけど、原作は読みたい。

例えば、女の子は平気でジャンプのコミックを買えるのに、男がりぼんのコミックを買うには大変な心理的葛藤を要する。こういう逆差別って結構ある。

一般的にセクハラは女性差別だが、「セクハラの認定」は男性差別である。同じ言動でも、それがセクハラと糾弾される男と、そうでない男がいる。そういう話。別に怒っているわけではないが。

研究日記

終日病院。

新しい培養室の立ち上げ話が進んでいる。各種機器の見積もりを任されるが、どれもこれも金額のデカいものばかり。クリーンベンチ、インキュベーター、液体窒素タンク、顕微鏡、遠心機……、このへんが 10〜100万円。その他、ガスバーナー、吸引ポンプ、冷蔵庫なども地味に値が張る。実際に実験ができるようにするには、さらに各種ピペッターや小物が必要になる。こういったものは現場に出てこない人の計算からは抜けがちになるのだが、積もり積もってそれなりの金額になる。

イスがいる、エアコンがいる、机がいる、恒温槽がいる、殺菌灯がいる。実際の実験を考えたこのようなリスト・アップには想像力が必要とされるが、それは実体験に基づくものでもある。ボスが賢明なのは、現場のことは現場の人に任せるという主義を明確に採っているところで、その点でストレスはない (放任主義という噂もあるが)。大変だけれど、勉強にもなる。

まァ、おエライさんの「鳴り物入り」よりは随分とマシである。アホみたいにデカいクリーンベンチだけを据え置いて、「さあ培養だ!(< 本人だけはウザいくらいにヤル気)」 という苦笑いな話は色んなラボで聞く。こういう愚かな場面は、今のところない。これって結構幸せなんじゃないか。