- 君の名は

2006/06/13/Tue.君の名は

もっぱら苗字で呼ばれる T です。こんばんは。

俺の名前は非常に特異性が高く、今日現在の Google で検索してみたところ、漢字だろうがローマ字だろうが、ヒットするのはとにかく俺自身のみである。同姓同名の人はいない。少なくともネット空間には。怖いことだなあ、と思う。

自らのアイデンティティを確認できる最も身近なものは、何といっても名前である。日本人の氏名は、姓にも名にも多様性がある。しかし、これは案外と特殊なケースかもしれない。中国語はあれほど膨大な漢字を有するのに、中国人の大多数の姓は、たった数種類の漢字に集約される。由来の異なる多数の氏からなるアメリカ合衆国では、ファースト・ネームのバリエーションが極めて乏しい。

日本人は名前に執着する。その上なお、本名はできるだけ口にしないという文化がある。昔は諱(いみな)という習慣があった。本名があるというのに、幼名を付け、俗称を名乗り、渾名を付けられ、役職で呼び合い、俳号雅号を称し、死んでからは戒名が贈られる。思えば、実名が必要になるのって、何らかの公的な場合がほとんどだよなあ。

研究日記

午後から大学で講習会。

のはずだったが、朝から電話で叩き起こされる。しかも隣の研究室から。Q-PCR をかけたいのだが、プライマーを注文し忘れたので貸してくれ、と。アホか。そんな実験やめちまえ、と普通なら怒鳴りつけるところだが、相手は他のグループの年下テクニシャン嬢。大きな声を出すわけにもいかぬ(別に相手が誰であろうと、職場で大声は出さないが)。

ところがその後、隣の研究室には以前にも同じプライマーを貸しており、その残りが見付かったので新たに貸す必要はなかったということが判明。あのなあ、俺はサポート・センターの中の人じゃないんだよ。

さて、大学の話に移ろう。講習会のテーマは「生命倫理」。退屈かと思ったが、なかなか面白い話もあった。印象に残ったのは、「倫理とルール」。また機会があれば書いてみたい。