- 生物学アスキーアート

2006/05/22/Mon.生物学アスキーアート

全く違う分野の人間が日常的に描くイラストを見てみたい T です。こんばんは。

生物学をやっている人が、妙に中心のずれたいびつな二重丸を描けば、それは細胞と核を意味する。波線ならば大抵は mRNA もしくは DNA であるし、Y と書けば抗体である。何もいわずとも通じる。しかし他の分野の人には何が何だかわからないわけで、例えばベクターの絵を見て、それを幾つかの駅がある環状線と思うかもしれない。

生物学アスキーアート (1文字編)

で、作ってみた。

.
大腸菌。
酵母。
線虫。
ショウジョウバエ。
g
胚。

2文字以上ならまだまだ作れるけど、今日はこれくらいで。

研究日記

大学 → 病院 → 大学。

細胞を移植した動物を大学で観察させてもらった後、午後から病院。抗体を蛍光色素で標識するキットがあって、これを試してみる。通常は、

抗原 >-1次抗体 >-2次抗体-標識

という具合なのだが、このキットを用いることによって、1次抗体を直接標識できる。

抗原 >-1次抗体-標識

となるわけ。メリットは、抗体反応が 1回減ること。デメリットは、2次抗体式よりは正確さに欠けるであろうこと。不確定要素は感度。抗体も標識キットも高価なので、無駄に終わることが最も恐ろしい。そのようなリスクを犯してまで 1次抗体式にチャレンジするのは、検出の対象が生細胞であり、かつその細胞だけを取ってきて再び培養したいからである。現在ネックになっているのは細胞の viability で、抗体反応中にドンドコ死んでいくのが頭痛の種になっている。抗体反応の回数を減らすことで克服できれば良いのだが……。

夜はセミナー。留学される先生のラスト・プレゼンテーション。総集編という感じで真に壮観だったが、この仕事を引き継ぐのは他ならぬ俺なのだ。無理だろ実際。ははは。

大学に寄ってシーケンスをかける。ハンバーガーを食べてから、日付が変わる前に帰宅。