- 感情移入と着想

2006/05/07/Sun.感情移入と着想

GW はよく遊んだ T です。こんばんは。

色霊

みだりに電車へ近寄らぬよう、ホームには黄色い線が引いてある。アナウンスでも、「電車が到着します。黄色い線までお下がり下さい」と注意を促している。この黄色い線を構成するタイルには、目の不自由な人のための丸いデコボコ(これは何という名称なのだろう)が付いてはいる。しかし「黄色い線」とアナウンスしたところで、彼らには色が判別できないのだから、まことに不親切といえよう。

信号機でもそうだ。「信号が青に変わりました」という音声が流れるものがあって、これもやはり色なのである。ピヨピヨとメロディの流れる信号機もあるが、あれで充分に安全といえるのだろうか。

なんてことを書くと、いかにも善人ぶった人間のようで、どうも俺の趣味ではない。「左利きの人間がフルコースの食事をする場合」の話を書いたこともあるが、要するに俺のしていることは他者への感情移入であり、これは、新しい視点の最も簡単な獲得方法の一つである。

今日の逸話などからは、例えば「色は意味を持つ」ということを再確認できる。言霊という単語があるが、「色霊」というものもあるのかもしれない。寒色系は男性のイメージ、暖色系は女性のイメージ、というのは全世界的な傾向であるように思われるが、だとすれば、これは生得的な美的感覚と関係があるのではないか。という具合にいくらでもつながっていく。

とまあ、そんなことを日記に書き溜めているわけだが、うまい利用方法が思い付かない。

研究日記

病院 → 大学。細胞を起こすなど、明日の実験の仕込み。雨の GW 最終日ということで、どこも人が少ない。