下鴨神社の流鏑馬(やぶさめ)神事を拝見してきた T です。こんばんは。
午前中に京都駅。GW 初日とあって、あり得ないくらいに人がいる。それでも我が豪邸周辺は静かなものである。付近には下鴨神社の神事を告げるポスターがよく貼ってあるのだが、それによると、午後から流鏑馬神事を行うらしい。天気も良いので行ってみた。
流鏑馬には公家流鏑馬と武家流鏑馬があるらしく、公家流鏑馬を行っているのは下鴨神社だけという。流鏑馬が武家の神社、例えば八幡神社などで奉納されるのはよくわかる。しかし、公家が流鏑馬とはこれ如何に。公家らが馬に乗って弓を引くというのは考えられない。何しろ、穢れを嫌うあまりに軍隊すら持たなかった彼らなのだ。
とはいっても、そのような公家像は、いわゆる平安貴族のものだ。下鴨神社の流鏑馬神事(当時は「騎射」と呼んだらしい)は、7世紀の文献から確認できるという。大化の改新が 645年であったことを思い出せば、天皇すら剣を手にして戦った豪族連合国家・大和を想像するのが正しい。要するに「公家」流鏑馬というネーミングの方に問題があるわけだ。
と勝手に納得している。