- リニューアル総括

2006/03/11/Sat.リニューアル総括

リニューアルをするたびに「修羅場、どっと混む」というふざけたサイト名に疑問を覚える T です。こんばんは。

今回のリニューアルを振り返ってみたい。

そもそもの動機は、「サイトの管理をもっと簡便にしないと更新頻度が保てない」という危機意識にある。更新頻度が下がってもどうってことはないのだが、もう少しこの場でやってみたいこともある。目標は「自分が書くのは中身だけ」。しかし本当にこれを実現しようとすると、いささか骨が折れる。

内部的なこと

どうしようかなあと迷っていたときに、「最速インターフェイス研究会」「XML はメタデータというより生データとしての利用価値が高まりつつあり、Ajax による UI の切り離しがそれを加速する」というエントリーに触発された。一部を引用させて頂く。

本来ならば HTML は論理的なマークアップをしてやれば、後はブラウザがユーザーに合わせて勝手に見やすく整形してくれる、そういうものだったはずだが、いつからか 1ピクセル単位で正確にレンダリングされることを求められるようになり、CSS によって文書構造とデザインが分離されるだの言ってもスタイルシートの切り替えボタンがデフォルトで見やすい位置にくっついているのは Opera だけだ。HTML はすでにデータそのものを記述するには複雑怪奇になりすぎていて、その結果 CSS と JavaScript を駆使したバッドノウハウまみれのリッチインターフェースを構築するためのアプリケーションプラットフォームとして再利用されることが業界の主流となり、コンテンツそのものの記述は XML が担うことになる。

俺がモヤモヤと考えていたことがズバッと書いてある。言語化って素晴らしい。それはともかく、重要なのは XML 云々ではない。エッセンスは「raw data の隔離」にある。人間の生産性は raw data の生成に向けるべきであるし、オリジナルの raw data は raw data として残すべきである。なんてことは、実験データの扱いで充分に知っている、つもりだったのだが。

時間をかけて構築されたものは、抜本的な改善が難しい(日本という国もそうだ)。このサイトはもうすぐ 4周年を迎える。日記サイトとしては長い方ではないだろうか。技術の新陳代謝が激しい環境では、ただ継続するだけでもエネルギーが必要となる。継続を達成するにはどうしたら良いか。そんなことを考えながら、内部を大幅に再構成した。

外面的なこと

といっても、見た目はそんなに変わっていない。変更の必要がないという判断もある。趣味的に少しはイジったけれど。

テーマは「殺伐」。「修羅場」というサイト名に相応しい、そして、仕事人となった自分に似付かわしい、無駄も愛想もない殺伐とした画面構成にしてみた。なかなか気に入っている。