- 暑中

2005/08/10/Wed.暑中

仕事をドカンと渡されると燃えるタイプの T です。こんばんは。

研究日記

就職をしてから古巣の方々に御挨拶もせず、少々心苦しく思っている。これには色々と理由があって、説明するのが面倒であったり、あるいはそのような時機を得ていなかったりで、のらりくらりと不義理を働いていたのだが、ここで簡単な報告をさせて頂くことにする。

4月から大学病院で採用されることになったのだが、何だかんだで仕事が始まったのは 6月になってからであった。実は、今の職場は大学病院ではない。別の病院で新たなラボを立ち上げがあり、半ば居候のような立場で、そのお手伝いをしている。結局、9月から現在の病院の職員として正式に採用されることになった。同時に、大学病院から新たに先生が着任される。その先生の下で ES 細胞の研究に携わることが、目下の我が予定である。

その先生は来年から留学される予定で、現在進行中のプロジェクトの引き継ぎを、俺は求められている。そのためにはヘラヘラと実験しているだけではダメで、その先生の知識、技術、考え方をできるだけ完全な形で吸収しなければならない。無理だ、と言ってしまうのは容易だが、そんな弱音を吐く余裕もない。

昨日今日と、先生と顔を突き合わせながら、新たなラボで研究を進行するために必要な試薬・機器を 200ほどリストアップし、それらの存在を一々確認している。なければカタログを引っ繰り返して発注する。見覚えのないものも多い。それが何であるかを調べる。実験のどこで使うのか、プロトコールと照合する。関連文献を積み上げる。あまりに畑違いなため、その論文を読むために勉強するべき事柄がモッサリとある。どこから手を付けたら良いか、途方に暮れる。日が暮れる。年も……アッという間に暮れそうだな。

まァ、それくらい厳しい環境に身を置かないと成長できないわな。図々しくも、まだまだ伸びるつもりの俺であった。