- ELISA

2005/08/02/Tue.ELISA

どんなに「簡単」と言われても、初めての実験には緊張してしまう T です。こんばんは。

やはり結果を自分の目で確かめるまでは不安である。もっとも、それは初めての実験に限ったことではないが。肝が小さいだろうか。しかし、実験科学の研究者が実験をナメたら終わりだとも思う。

研究日記

ELISA
Enzyme-linked immunosorbent assay。酵素結合免疫測定法。タンパク質の定量測定法の一つ。プレートに固着した抗体に、測定したいタンパク質を結合させる。さらに、目的のタンパク質を認識する別の抗体-酵素複合体を結合させる。最終的に生じた抗体-抗原-抗体-酵素複合体の量を、酵素作用によって検量する。非常に感度が高い。多くのタンパク質に対して、第一抗体をコーティングしたマイクロプレートがキットとして販売されている。

ELISA を行う。これまでずっと「エリザ」と発音していた(周囲の人間もそうだった)のだが、今のラボでは「エライザ」と呼ばれている。最初は何のことだかわからなかった。

「え? エライザ知らない?」
「聞いたこともないです」
「聞いたことくらいあるでしょ」
「いや、ないです」

どんな凄い実験なのかと身構えたら、何のことはない、ELISA である。さすがに知ってはいる。やったことないけど。といっても、全てはキット化されており、付属の試薬もほとんどは ready to use である。プロトコルさえ読めれば誰でもできる。書いてある通りに希釈して、混ぜて、放置して、最後にマイクロプレートリーダーにブチ込めば、検量線が出てくる。失敗する方が難しい。

なんだかなー。

(この感覚を正確に述べると長くなるから割愛する。研究全般にまつわることなので、いずれまた論じたい)