- 最後の一線

2005/07/05/Tue.最後の一線

怪しい論文に出会うと、ニヤリとしつつも複雑な気分になる T です。こんばんは。

研究日記

業績を溜めるのが難しいのはわかるけどさ。

日本学術会議に参加する学術団体のうち 113学会で、論文のデータ捏造や盗用といった会員の不正行為が内部的に問題になっていたことが、同会議が行ったアンケートでわかった。

研究者として倫理的に問題がある行為が、1999年以降の 5年間に学会の役員会などで話題になったケースがあるかどうか尋ねたところ、113学会が「ある」と回答した。不正の内容で最も多かったのは、論文の二重投稿で 67学会。論文やデータ盗用の 23学会がこれに続き、データの捏造、偽造は 6学会であった。さらに、「学会の名前を利用した商売」という回答もあった。(読売新聞)

犯罪がいけないのは当然のことだが、中でも「それだけはやるな」というのが、どんな仕事にもあるだろう。研究者がデータを捏造するのは、小学校の教師が児童を襲ったり、消防士が放火するようなものである。背信ってやつだ。これならまだ、研究費の私的流用の方が共感を持てる。真実が知りたくないのならば、研究者になる必要なんてないじゃないか。色々と事情があるのもわかるけど、ダメなもんはダメだろ。