- 晴明神社、白峯神宮

2005/05/04/Wed.晴明神社、白峯神宮

晴明神社と白峯神宮に行ってきた T です。こんばんは。

これまた、近い内に写真と一緒にまとめるつもり。今日は簡単な感想だけ書いておく。

晴明神社

「晴明神社」という社は全国に多数あるのだが、今回訪れたのは京都市堀川今出川の晴明神社。御祭神は安倍晴明その人である。今年は安倍晴明を祀ってから千周年であるらしく、由緒正しい寺社なのだろうが、やたらと俗っぽかったので失望した。夢枕獏様々って感じ。

白峯神宮

御祭神は精大明神で、蹴鞠の神様という。GW 中日だというのに、誰も訪れていないひっそりとした神社であった。文化財に指定されているわけでもなく、特に見るものもないので観光客も来ないのだろうが、実は只ならぬ神社ではないのかという印象を俺は受けた。

というのも、ここには崇徳天皇と淳仁天皇が合祀されているのである。ピンと来る人も多いと思うが、祀られている両天皇は普通ではない。崇徳天皇は平家に島流しにされて憤死された方であり、淳仁天皇は淡路廃帝という屈辱的な仕打ちを孝謙天皇から賜った方である。この両帝が合祀されているだけでも只事ではないというのに、この神社には明治天皇が深く関わっているという。

崇徳、淳仁という諡号が両帝に贈られたのは明治になってからである。大権を手に戻された明治天皇が最初にされたことは、崇徳上皇への報告であったというのは有名な逸話だ。どうもこの白峯神社、蹴鞠などという呑気なもののためだけに開かれたわけではなさそうである、というくらいの推察は容易につく。少し勉強してから、また行ってみようかと考えている。