- Web デスクトップ覚書

2005/04/11/Mon.Web デスクトップ覚書

「どうせ借りているんだから、サーバは目一杯使ってやれ」という考え方の T です。こんばんは。

Web 日記

3年ほど「修羅場、どっと混む」を続けるうちに、サイトの性格や、俺自身がサイトに求める事柄はどんどんと変質してきた。当初は日々の生活を簡単につづるだけだったものが、いつしか思考や記録を有用な形で残すことが目的となり、それらがある程度蓄積した今、「修羅場、どっと混む」は(俺にとってのみ意味を持つ)ちょっとした知的データベースになりつつある。

その間、「もっと便利に、もっと多機能に」という欲求は増えるばかり。どういうサイトにすれば良いのかというのは、常に頭を悩ます問題である。その中間的な解答が「サイトのポータル化」であり、その第1段階として日記の blog 化を実現した。基本となる発想は「ハードディスクの外部展開」というもので、要するに、ネットワークにつながった端末さえあれば情報を管理できるような環境を作ろう、という趣旨である。

半分お遊びではあるが、そのような壮大な(?)計画が最初にあり、コンピュータの勉強も兼ねて、自分でできそうなものは自分で作るというスタンスでやってきたはずなのだが、いつしかそれを忘れてしまっていたようである。例えば、日記管理ツールとして作り始めた「なんちゃって blog」は、気付かぬ内に「本物の blog に近づけること」そのものが目的となりつつあった。こんなバカな話はない。Blog っぽさを求めるのなら、最初から一般の blog システムを使えば良い。自分で作る以上、「自分にとって使いやすいこと」のみが優先されるべきだ。

サイトのデスクトップ化

初心に帰ったところで、もう少し考えを深めてみる。改めて書いてみると、「ハードディスクの外部展開」=「サイトのポータル化」という図式には、かなり飛躍があることに気付く。「修羅場、どっと混む」は Web サイトであるが、だからといって「Web サイトっぽく」する必要はどこにもない。こんな窮屈な思い込みをしているから、「ポータルサイトにしてしまおう」という安直な発想に陥ってしまう。

もうちょっとデカくとらえて、「Web サイトをデスクトップとして使えないか」というのが今日の話である。このアイデアは、近日中に迫った引っ越しに端を発している。引っ越しの前後にはパソコンが使えず、また、引っ越し先のネット開通には日数がかかるかもしれない。その間、メールのチェックや、必要なファイルのやり取りができないことになる。そこで簡単なメーラーとアップローダを作ったのだが、そのときに、「これって簡易デスクトップみたいだなあ」と思ったのである。ファイルブラウザがあり、メーラーがあり、テキストエディタがある、という具合だ。この観点から見ると、「DNA to Protein」や「News」も「Web ページ」ではなく「アプリケーション」と言えないこともない。

「どこまでをネット上に展開するのか」「それをネット上で行うことに意味があるのか」については別途考えなければならないが、まだまだ楽しいことが埋もれているような予感はある。もっと面白い使い方はできないか。せっかくサイトを運営しているのだから、模索して損はないと思う。