- 惨多が街にヤッて来る

2004/12/24/Fri.惨多が街にヤッて来る

本棚がいっぱいと言いながら、今日も書籍を購入した T です。こんばんは。

書架の容量も読むペースも減少傾向であるが、本を買う頻度だけは下がらない。困ったものだ。

研究日記

午前中にミーティング。部屋が暖かくて眠かったのと、K先生の話が長かったのが重なって、終始ボンヤリとしていた。終了後、K君に、「1回『はい』って返事しただけだったじゃないですか」と突っ込まれる。反省。

読書日記

久し振りに「Book Review」を更新した。数えてみると、この 1年間で 25冊を紹介している。実際に読んだ数はもっと多いけれど、書評や感想を書く気にさせてくれる本は月に 2冊程度、という勘定になる。この数が多いか少ないかは議論の別れるところだが、今年も良い書物に出会えたことに、まずは感謝。

最近読んだ中では、藤木稟『黄泉津比良坂、暗夜行路』がなかなか面白かった。「Book Review」でもかなり藤木稟を褒めているが、この人は 1作ごとに(作家としての)意外な面を見せてくれるので目が離せない。

もう一つ書いておきたいのが、井沢元彦『歴史「再発見」物語』。大阪の銀行 PR誌に連載した文章をまとめたものだが、これが良かった。連載媒体の性質を考慮してのことだろうが、大阪に関する話題を、古代から近世まで、時代順に書き連ねている。通読してみると、日本史における大阪(あるいは浪速)の浮沈が鮮明に浮かび上がってくる。こういうアプローチもあるのか、と感心した次第。まァ、これは大阪だからできる技ではあるけれど。他の地方でやっても、それはただの郷土史にしかならないからなあ。

CG 日記

細々ながら続いているCG作製。何ヶ月も手を動かさないことはあるが、それでも今日まで続いているのは、断続的に刺激を受け続けているからだ。それが蓄積し、モチベーションが閾値を超えると「久し振りに作ってみるかな」という気になる。

昨今では 3D CG なんて珍しくも何ともない。刺激を受ける機会には事欠かないが、俺にとって最も創作欲を刺激されるのはゲームである。最近のゲームのグラフィックは半端じゃない。特に有名タイトルのオープニング・ムービーなどは、メーカーの威信をかけて作製される。CG 雑誌などを立ち読みすると、下手な映画よりは金も時間も手間もかかっていることがわかる。そんな気合いバリバリの作品を目にすると、とても及ばないとは知りつつも、つい CG ソフトを起動してしまう。おかげで、少しずつだが自作の CG も増えているという案配だ。

趣味の創作に共通する現象だと思うが、立ち上がりは腰が重くとも、いざ作り始めると熱中してしまう。完成すると燃え尽きてしまうことも多いのだが、趣味なんだし、それで良いと思っている。創作が義務化してしまうことほど辛いこともない。それはもはやホビーではなく、仕事である。創作を仕事にしている人は、そこが大変だなあと思う。

昨夜から、デジタルカメラのモデリングをしている。これを題材とした CG のアイデアを 1ヶ月くらい前から温めていて、そろそろ形にしてみようかと奮戦中だ。創作というのもおこがましいし、出来栄えは良いに越したことはないけれど、とにかく今は作っている最中が楽しくてしょうがない。