- 外圧と内圧

2004/10/25/Mon.外圧と内圧

K君に「サイトの文字が小さくなった」と言われた T です。こんばんは。

いや、昨日はリンクの色を変えただけで、文字のサイズはイジってないんだけど。

ツッパリ歴史論

伊達政宗は流感に罹っても、決して人前で床に伏せることがなかった、というのは有名な逸話である。裏を返せば、人がいないところでは寝込んでいたわけで。何が言いたいのかというと、自分がツッパるためには、他人の目が必要なんじゃないかということである。圧力平衡の話ではないが、内面のツッパリと同等の圧力が、(たとえそれが彼の妄想であろうとも)外からかかってこなければ「ツッパリ」は成立しない。

客観的に見て、それが独り相撲の「ツッパリ」ということはあり得る。しかしそのとき、ツッパっている彼は、余人に見えない圧力と闘っているのではないか、という解釈も成り立つ。歴史をひも解くと、時に、あまりにも肩に力が入った人間が登場する。彼が相手にしていたプレッシャーが何なのか、それを想像するのもまた楽しい。

電気泳動の前提

核酸とタンパク質の結合を直接に確認したい場合、ゲルシフト解析などの実験があるわけだが、これは核酸とタンパク質が同じ種類の電荷を持っていることを前提にしている。果たして核酸とタンパク質が、ともに負の電荷を帯びているのは偶然なのか、それとも必然なのだろうか、という話をDr.AやB氏と少し語った。

そのときはまじめに考えなかったが、もしも両者が互いに反対の電荷を持っていたら、細胞中で電気的に強く結合してしまい、早晩困ったことになりそうだ、ということに気付く。遺伝子も上手く発現できないんじゃないか。必然ではなかったかもしれないが、核酸が最終的にタンパク質へと翻訳されるのは、ある程度の選択を経た結果のようにも思える。

だって、tRNA がペプチドだけを運ぶ必要はなかったんだし。どちらかと言えば、正の電荷を持つ物質の方が tRNA とは電気的に結合しやすいような気がする。その結果、正電荷のポリマーがポリペプチドのような感じで作られたかもしれない。しかし上述した理由でそのシステムがダメだとわかり、最後には負電荷のポリマー(=タンパク質)が生体の主成分として採用された……なんてな。

ま、妄想だが。どこかで考え違いをしていると思う。それにしても……、うまくできているよなあ。