- 反面教師

2004/09/07/Tue.反面教師

T です。こんばんは。

台風日記

結局、昨夜はサンプルを回収するためラボに行った。まァどうせ今日は台風だから、と調子に乗って夜更かしをし、昼頃に起きたら一滴も雨が降っていないのはどういうことか。仕方がないので出かけたが、しかし風は強かった。前傾姿勢でないと歩けない。体感的には、バイクで 100 km/h くらい出しているような感じ。

午後は豪雨だったが、それも夜には抜けた。間髪入れずに、台風 19号が近付いているらしいが。帰りは例によって、ヒゲマン氏の車で送ってもらう。ついでに Dr. A、B氏、K君とラーメンを食ったり。ありがとうございました。

研究日記

頼まれ実験その2。シーケンスを確認したベクターを、タンパク質発現用の大腸菌に導入。いつもこのステップでは時間を持て余す。「結果オーライで実験を進めた方が早い」と言う人もいる。確かにそうなのだが、作り上げたばかりのベクターには、大腸菌が生えてこなかったり、タンパク質が発現しなかったりという、原因不明のトラブルが意外とあったりする。

時間的コストと実験的リスクを天秤にかけたとき、そのジャッジの仕方には個人差があるだろう。他人の意見に耳を貸すことも、もちろん大切だ。しかし個人的には、実験が上手くいっているのならば、許される限り自分のやり方でやるのが良いと思う。「我流」っていうのとは少し違って、「勝ってる間は打順を変えない」という言葉に近い。

実験によっては、結果が出る前に長い時間と多数の段階を必要とするものもある。そんな場合、自分の中にしこりを残さないことは、結構大事なことなんじゃないか。そういうことが、自分の結果に疑問符を投げ掛けられたときの対応にも出る。そして、その対応の如何によって、受け取り手の結果に対する印象も変わったりするのだ。サイエンスといえども、そのへんは凄く人間臭い。

今週からセミナーも再開。台風だというのに、全員が出席したことには驚いた。セミナーの中身にはもっとビックリしたけれど。