- 聞いてよ、牽牛!

2004/07/07/Wed.聞いてよ、牽牛!

笹の葉サラサラ、T です。こんばんは。

ライダーはマイノリティーだ。マイノリティーを叩いたり抑圧するのは容易なこと。しかし、それでは子供のイジメと変わらない。格好悪いことである。格好良く生きたまえ。

自主回収と自主規制

廃棄するバイクのリサイクルが始まるらしい。既に家電製品では回収が行われており、車も数年後には回収が始まるのだが、フロンなどが使われていないバイクには、法律による回収義務はない。今回の回収開始は、バイク業界の自主的な行動である。まことに良いことだ。

一方、理に合わない「自主規制」もある。例えば馬力規制だ。日本のバイク社会がまだ未成熟な頃、メーカーは商品の「売り」として、飽くなき馬力競争に明け暮れた。それが原因ではないのだが、当時の交通事故件数は増加する一方。世論を鑑みて、いつの頃からか馬力の自主規制が始まった。

現在、国内向けに販売されているバイクの最大馬力は 100 ps である。当たり前だが、馬力は大きいほど良い。スピードを出すためではない。低速運転にこそ、馬力が必要なのである。勿論、スペックとして、馬力が大きいマシンが欲しいという所有欲もある。

100 ps 以上の馬力が欲しければ、欧米向けに輸出されているマシンを逆輸入することになる。リミッターがかかっていないというだけの、同じマシンをである。こんなバカな話はない。抜け道が用意されている以上、規制する意味がない。それなら自主規制なんかやめちまえ!

法律規制と規制緩和

実際の法律規制の中にも、バカげた話がある。現在、高速道路上でのバイクの二人乗りは禁止されている。ライダーには、誰かを乗せて遠くへ快適に移動する権利がないのだ。「危険だから」というのが警察の見解なのだが、これには何の根拠もないことが明らかになっている。

輪をかけてバカバカしいのが、高速道路の利用料金だ。バイクには、車と同じ料金が課せられている。車に対するバイクの道路占有面積は 1/2 以下、アスファルトへのダメージは実に 1/10 以下である。なのに同じ金額を払わされる。ふざけているとしか思えない。

昨今、規制緩和が進んでおり、高速道路での二人乗りと利用料金にも改善の動きがある。是非とも実現してほしいものだ。と、短冊に書いてみようか。七夕だし。