- 高度に政治的な悪意

2004/06/16/Wed.高度に政治的な悪意

モチベーションは低めで安定の T です。こんばんは。

全く日記には書かなくなったが、細々と自炊は続けている。で、今日の夕食なんだが、いくら安売りだったとはいえ、餃子 20個はキツ過ぎる。っていうか、一度に全部を焼いてしまう俺が悪いんだが。焼く前は食えそうな気がしたんだよ。

就職活動日記。

5月の半ばにプレゼンテーションに行ったことは書いた。そこからの返事が、先週中には届くはずだったのだが、いまだに来ない。まあ、ここは書類審査のときもノンビリしていたので、焦らずに待とうと思ってはいるのだが、宙ぶらりんの状況は辛いというのもまた人情。無意識では凄く気にしているらしく、またもや夢を見た。

ようやく待望のメールが届く。だが、その文面は驚くべきものだった。

T様
先日は研究発表をどうもありがとうございました。
審査に厳正を期すべく、T様の研究内容を精査いたしましたところ、
T様の結果として発表されたデータの中に、実に多くの他人のデータを発見いたしました。
当社はこれを、採用審査を有利にすべく発動された、高度に政治的な悪意と見なします。
当社は社会正義に鑑み、T様を採用いたしかねます。
当社はこの審査に関する、一切の問い合わせに応じかねます

ちょっと待て。

当たり前のことだが、今のサイエンスの世界で、一人でシコシコ研究している奴なんていない。そんなものは 19世紀以前の話。現在、恐らく 99% 以上の論文が連名で発表されていると思う。俺の研究だって、それは同じ。ベースにあるのは前任者の Dr. T の研究だし、俺の仮説を支えてくれるのは、N大学との共同研究の結果。その事実を俺は恥じてはいないし、そんな必要もない。

確かに研究発表では、俺以外の方がされた研究にも触れた。でもそれは当然だろう? そうしないと話が進まないのだ。当たり前だが、発表するときは「この結果は XX の XXさんが出した」と明言する。その上で、「自分はアレをした、コレをした」とプレゼンテーションするわけだ。そうしないと詐欺になるし、何よりも結果を出した人の名誉を著しく損なう。

それをなんだ、「高度に政治的な悪意」だと? ふざけるな!

……とキレたところで目が覚めた。毎度おなじみのパターンだが、覚醒するまで夢だとわからない。寝汗をかいてしまうから嫌なんだよ、就職関係の夢は。正夢にならないことを祈る。祈りながら、新たにエントリーする会社をストックしておこうと、就職情報を探し回った今日の俺。鬱。