- in enqueto

2004/03/25/Thu.in enqueto

ついに 1週間連続で朝飯を吉野家にて喰った T です。こんばんは。

本日は卒業式。大学・大学院を卒業・修了された方々、おめでとうございます。

ちらっと思ったのだが、アンケートの母集団って「アンケートに答えた人達」なわけで、それって、サンプリングしたデータに最初からバイアスがかかっていることにはならないのか。アンケートに答えなかった人達の集合が、アンケートに答えた人達の集合と同じ傾向を示す保証はあるのか。

人文科学の分野によっては、アンケートベースの数値モデルが提出されたりもするのだろうが、そのような論文では、この問題をどう扱っているのか。あるいは問題として意識すらされていないのか。俺は門外漢だからよくわからぬが、疑い出すとキリがない。そもそも、アンケートに素直に回答しているかどうかを、どうやって確かめるのだ? データの信憑性は何によって保証される?

自然科学だって同じようなものだけれど。特に生物の場合、in vivoin vitroin silico では、全然結果が違うということもある。それゆえに、論文などで結果を書くときには、一々「vitro では〜」と、ウザいくらいに断りを入れる。入れざるを得ない。

データを疑っていては何も始まらない。だから平素は疑問に思うこともないのだが、しかし「疑わない」のと「疑うことを知らない」のとでは、全く意味が違うわけで。

「これはアンケート結果に限ってのことですよ」と言うための学術用語、例えば「in enqueto」なんていうものがあるのかなあ、と気になったりする。