- 睡眠考

2003/12/05/Fri.睡眠考

久々に完徹を敢行した T です。こんばんは。

徹夜したと言っても、別に仕事をしたわけでもなく、ただ単に眠れなかっただけなのだが、学会発表のポスターを仕上げたり雑用をこなしたり、割と普通に 1日を過ごした。最近、歳のせいか(ジジ臭いな)徹夜を全うできなくなっていたため、久方振りの快挙と言える。

睡眠という現象は色々とわかっていないことが多い。と言うか、俺が実験で使っている線虫達、こいつらは睡眠とかするんだろうか。ショウジョウバエは確か睡眠したはず。せめて神経節ができるくらいは複雑な神経系を持たないと睡眠は発生しないのだろうか。

睡眠って、どう考えても個体の生存に圧倒的に不利な現象だと思う。情報処理系が発達すること自体は問題ないのだが、肝心なのは、それによる恩恵が、睡眠と天秤にかけてもお釣りが来るほどなのかという点だ。とてもそうは思えないんだよなあ。

それにだな、長い進化の歴史の中で、睡眠時間が短くても事足りる、という遺伝子を持つ個体が現れる可能性もあるわけで、そうなると、この遺伝子を持つ個体は、持たない個体に比べて行動時間が長い(危険な睡眠時間が短い)ので生き残りやすい気がするんだが。そうなると自然淘汰で、どんどんと生物の睡眠時間は短くなっていくような気がしませんか貴方。でも、どう見ても高等動物ほど睡眠が深くて時間も長いような印象がある。逆じゃないか。

……もう寝ます。