- The END

2003/07/17/Thu.The END

今朝の講義は俺が発表者として英文伝記の一章を簡単に解説した。ノーベル賞を受賞した線虫研究者の話である。前章までにセントラルドグマ(DNA からタンパク質生成までの一連の流れ)が解明されたというところまで話が進んでいる。そのため今日の章は、ある人が冗談で「That's the end of molecular biology(分子生物学は終わった)」と書いたというエピソードから始まる。

今日の章では、分子生物学はこれからだと主人公が考える。高次生命現象を解明するモデルとして線虫が選ばれる。様々なプロジェクトが立ち上げられ、線虫のゲノム、神経ネットワーク、全細胞系譜が解明された。それをK先生が嬉々として解説しているところに F氏が一言、

「That's the end of C. elegans(線虫は終わった)」

笑った。