- 実験に凝る

2002/11/27/Wed.実験に凝る

SDS-PAGE
電気でもってゲル中にタンパク質を流し、タンパク質を大きさ別に分画する実験。
ソニケーション
超音波破砕と訳される。大腸菌などを超音波で破壊し、細胞内の各タンパク質を解離させること。

今日のタイトルはK先生の台詞から。諸君、何でも凝らないとダメって知ってたか?

最近、実験に凝っている。すでに結果はほとんど出ているのだが、学会発表用の良い写真を撮るための実験をしている。だから基本的に失敗することはないので、細かいところにこだわってできるのだ。と書くと聞こえが良いが、ほとんどが自己満足、それも重度のものである。

クローンごとに異なる大腸菌の生育速度を、希釈を駆使して等しくする。SDS-PAGE のゲルの大きさを寸分違わず同じにする。ソニケーション後の各サンプルの色合いを同一にする。などなどなど。ちょっと病的ではないかとも思うし、実は定量的な計測はしていない、という驚きの事実もある。アナクロな自己満足以外の何物でもないよなあ。まあ 1人で楽しんでいるだけだから。

もう一つ、凝りだしたら本当にキリがないのがフィギュア作りである。ヒゲマン氏と「フィギュア向上委員会」を設立してから、ベクター上の遺伝子を綺麗に描く、など様々な難問を解決してきたのだが、いまだもって良い案が浮かんでこないのが、鉛筆状の物体を描く(勿論ドローソフトですぞ)という課題。これが難しい。

俺も自分の結果はイケてるフィギュアで説明したいから、ちょっと凝ってみるかねえ。