- 『爆笑問題の学校VOW』爆笑問題

2007/01/21/Sun.『爆笑問題の学校VOW』爆笑問題

通勤時のヒマ潰しに読んだ。後半の「こども文学館。」には爆笑した。卒業文集の作文やら、国語の時間に作らされた詩やら、主に小学生の書いた文章が投稿されているのだが、とにかく面白い。貧弱な語彙で、文章の作法も技術も構造も考えずに、頭に思い浮かんだ突飛な発想を、思い浮かんだ順に並べる。作為的にやったとしても、大人には絶対に書けない文章である。中には感動を覚えるようなものもあり、笑い以上のものもある。

小説や詩歌における「文芸的な」表現というものは、つまるところ、言葉の慣習を逸脱させることによって生じる。もちろん、ただ逸脱させれば良いというものではない。大人は「逸脱のさせ具合」をついつい考えながら、ときに「狙って」「文芸的な」表現をする。しかし子供はそんなことを考えない。メチャクチャであるが、パワーがある。そこに圧倒される。羨ましく思う。

いくつか気に入ったものを挙げておく。

「うんことしょんべん」T くん

なぜ、うんこはかたくて、しょんべんは水みたいなんだろう。うんこも水みたいになる。

みんな、みんなうんこをみると「くさいくさい」という。

ハエにとってはうまいごちそうだ。

「おおきくなったら」H くん

ぼくは J リーグのせんしゅになりたいです。ぼくはさっかぁはいってるから、れんしゅうがんばる? がんばるよ。ぼくはおうちでさっかぁがんばって J リーグのせんしゅになりたいです。ぼくはあしたおとうさんとつりにいきます。

スゴい。